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『桜井政博のゲームについて思うこと』

 『桜井政博のゲームについて思うこと』(桜井政博)

―あらすじ―
 『星のカービィ』や『大乱闘!スマッシュブラザーズ』を作っている桜井政博さんによる、週刊ファミ通で連載中のコラム集。後日談や質問などが加筆されている。


 コラムのタイトルそのままに、著者がゲームを遊んだり作ったりする中で思ったことを記した内容となっています。短い文量ながらも著者のゲーム観がしっかり書かれており、何も考えずにゲームを遊んでいる我が身との意識の違いを思い知らされます。「ゲームに対しての解釈」が云々ではなく、「当たり前のことを当たり前と思わず、意識をどう深めていくか」が重要だと気付かせてくれる作品でもあります。

 これからも長く連載してほしいコラムです。

桜井政博のゲームについて思うこと Think about the Video Games/エンターブレイン

¥1,050
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『呉・三国志』

 『呉・三国志』(伴野朗)

―あらすじ―
 三国志における呉を主体とした作品。呉の「浙江耳」、魏の「青州眼」、蜀の「臥龍耳」といった諜報機関による情報戦が幕を開ける。


 あらすじに書いたように、呉が中心であり、中でも情報戦に重きを置かれた小説となっています。ただ、諜報機関以外にも著者のオリジナル要素が前面に出ているため、人によっては合う合わないが分かれそうな作品ではあります。私も現在4巻で止まっており(全10巻)、気が向いたら集めるのを再開しようかと思います。

呉・三国志 長江燃ゆ 1 孫堅の巻 (集英社文庫)/伴野 朗

¥780
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『三国志英雄列伝』

 『三国志英雄列伝』(九内俊彦)

―あらすじ―
 三国志に出てくる人物の中でも有名な80人を、個々のエピソードと共に分析・解説。


 よくある内容の作品、と言ってしまえばそこまでですが、一騎打ち表や個々のイラストなど、丁寧な仕上がりになっています。何よりの見所は、筆者による「最強の武将ランキング」です。1位は呂布ですが、2位が何と顔良。一般的には顔良と言えば、「関羽との一騎打ちで負けた武将」なのですが、筆者独特の解釈が光ります。これだけでも一読の価値はありますね。

三国志英雄列伝 (リイド文庫)/リイド社

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『ドグラ・マグラ』(上巻)

 『ドグラ・マグラ』(夢野久作) 上巻

―あらすじ―
 胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって 恐ろしいのか――「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と銘打たれた作品。三大奇書としても名高い。


 一部で有名な本書に挑戦してみました。読めば読むうちに話が分からなくなってきてしまい、数ページ読むにも多大なエネルギーを使います。まだ下巻があるというのに。いつかこれを完全に読みきれる(理解できる)日が来るのだろうか。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)/角川書店

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『墨攻』

 『墨攻』(原作/酒見賢一 脚本/久保田千太郎 作画/森秀樹)

―あらすじ―
 春秋戦国時代の中国に存在した、非攻と博愛を信念とした集団・墨家が、長い戦乱の中で墨家の内部からも変化を求める声が大きくなっていた。そんな折、趙軍にかこまれた梁城から墨家に救援依頼が来る。依頼を黙殺しようとする墨家の決断に背き、革離1人が梁城へ向かう。


 『墨攻』という漫画の5、6巻を中古で買いました。1991年頃~ビッグコミックという雑誌で連載されていた作品です。父が雑誌を買っていた(現在も購読中)ため、当時小学生だった私も楽しみに読んでいました。

 今年の初めあたりに何となく思い出してまた読みたくなり、集めることにしました。絵に関しては、「いかにもオッサンが読む」という感じの濃い絵柄です(劇画調ですね)。やや残酷な描写もあるので絵柄で敬遠されてしまう部分もあるでしょうが、個人的には好きな漫画の1作品です。

墨攻 (新潮文庫)/新潮社

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墨攻 1 革離、梁城に入る (ビッグコミックス)/小学館

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『塩狩峠』

 『塩狩峠』(三浦綾子)

―あらすじ―
 厳格な父のもと、キリスト教徒として育った永野信夫。やがて青年に成長し、結婚を間近に控えた永野は結納のために札幌行きの列車に乗る。が、列車は塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れて暴走し始めた…


 昨年、本屋で何となく手に取って買った本書。本を開いた瞬間に、世界に取り込まれた感覚を昨日のように覚えています。以前読んだ時も、今回読んだ時も、感動して涙が出た。読むたびに自分自身のあり方・生き方を考えさせられる本。我が人生において最高の1冊。


塩狩峠 (新潮文庫)/新潮社

¥704
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画像掲載(テスト)

 画像を載せてみました。何故かアップロードが上手くいかず少し苦戦しましたが、やっと載せられました。ちなみにこの画像(写真)は携帯電話のカメラで撮りました。ペプシコーラに付いていたマリオのボトルキャップです(サイズの関係でマリオの部分しか写ってませんが)。



マリオ

『漂流教室』

 『漂流教室』(梅図かずお)

―あらすじ―
 大和小学校に通う6年生の高松翔は、ある日、母親とケンカしたままに学校へ行く。授業中の激しい地震に驚く同級生や先生たちだったが、やがて恐るべき事態が明らかになる――荒廃した未来へと漂流した翔たちは過去へと帰ることは出来るのか。


 ホラー漫画や『まことちゃん』といった作品で有名な著者ですが、それら数々の作品の中でも個人的に最高傑作だと思われる作品が、この『漂流教室』です。小学校が荒廃した未来に飛んでしまうという発想に始まり、その後の主人公たちを襲う数々の惨劇の展開・伏線など、ストーリーが最高です。また、著者の画力によって、その恐怖がさらに膨れ上がっています。最後まで目が離せません。間違いなく、大傑作と言えます。

漂流教室 全巻セット (小学館文庫)/小学館

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『社会的ひきこもり』

 『社会的ひきこもり』(斉藤環)

―あらすじ―
 社会との関わりを避け、内に閉じこもろうとする人々がいる。筆者はそれらを分類し、中でも「社会的ひきこもり」についての分析を行う。


 昨年読んだ本ですが、久しぶりに取り出してみました。結構面白いので、ひきこもりの心理や治療に興味のある人や青年心理に興味のある人にお勧めです。本書はPHP新書なので内容がやや難しいかもしれません。


社会的ひきこもり―終わらない思春期 (PHP新書)/PHP研究所
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ブログ開始

取り敢えず作ってみました。

タイトル「赤と黒」は自分の好きな色です。あと、同名の本から。

ハンドルネームは「康一」です。


ブログの内容としては、その日その日の日記と、読んだ本、好きな本についてでも書いていこうかと思っています。