『火車』 | 赤と黒

『火車』

 『火車』(宮部みゆき)

―あらすじ―
 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自ら失踪した彼女は、頑なにクレジットカードを作ろうとしなかったという。本間は謎を解くために、クレジットカード業界の闇へと足を延ばすこととなる。



 600ページ近い作品ながら、グイグイと読者を引っ張っていってくれます。25年以上昔の作品ではありますが、あまり古臭さを感じさせません。自己破産やローン地獄の話などは、現代版にリメイクしてもまた違った面白さが出てきそうです。展開も二転三転し、最後まで飽きずに読み終えることが出来ました。