『深泥丘奇談』 | 赤と黒

『深泥丘奇談』

 深泥丘奇談(綾辻行人)

―あらすじ―
 京都市の北部で暮らす主人公。検査のために近所の病院へと訪れた彼だが、彼はそこで不思議な何かと出会う。そして、その後も彼は様々な怪異と出会うことになっていく。

 

 京都を舞台に、主人公が様々な怪異と出会っていく物語です。タイトルに「奇談」とあるように、幻想めいた話として、怪異の正体は分からないままに、曖昧模糊としたままに終わっていきます。これを本書独特の味と見るのか、中途半端と見るのかで評価は変わってくるでしょう。