『OUT』(上下巻)
『OUT』(桐野夏生)
―あらすじ―
雅子、ヨシエ、邦子、弥生。それぞれ家庭に問題を抱えながら、深夜の工場でパートとして働いていた。そんな中、弥生は夫が貯金を賭博で使い果たしたことに激高し殺害してしまう。弥生は雅子に相談し、結果として4人は協力してバラバラ死体を隠蔽しようとするが…
とにかくページを捲りたくなるこの面白さ。上下巻で約700ページもの厚さとは思えません。3日で読み切ってしまいました。設定や会話の生々しさが、より臨場感を煽ってくれます。以前から気になっていた作品ではありますが、これは良かった。新たな鉱脈の発見と思われます。