『陰陽師 螢火ノ巻』(再読) | 赤と黒

『陰陽師 螢火ノ巻』(再読)

 『陰陽師 螢火ノ巻』(夢枕獏)

―あらすじ―
 シリーズ第14弾。平安の京に巣食う妖怪変化の類に、安倍晴明と源博雅が立ち向かう。

 


 蘆屋道満が活躍する話が多い1冊でした。個人的には、最初の話の入り方が新鮮でしたね。そしてもう14巻になり、もはや様式美でありながらも安定した面白さ。「筏往生」に観る人間の浅ましさ、「屏風道士」に観る儚き諦観。長く読んでいきたいシリーズ。